1号機 では,推進効率はなかなか高い値が得られたものの,いくつかの問題を抱えていました.
そんなところに,ラッキーにも予算がついたので,今度は外部の業者に設計製作を依頼して ,上記の問題を解決する,以下のような2号機を製作することができました.
(41KB)
(4047KB, AVI format)
(5937KB, AVI format)
この実験機は電気モータ駆動で, 自動車用のスタータモータとバッテリーを搭載しています. さらに,第1関節を駆動するモータとギアやクランクの部分ごと左右に 回転するような構造になっており, その角度もラジコンで操作できるようになっています. そのため1号機のように人が左右の方向を調節する必要はなくなっています. また,防水性を高めるため,機構全体をスッポリと特注のスイムスーツで覆っています. スイムスーツには防水ジッパーもついており,容易に内部をいじることができます. ビデオその2では,内部のアルミフレームなど内部構造が映っています. 水圧によるスイムスーツに変形を避けるために, アルミフレームの上からCFRPのカバー(ビデオ後半に映っている黒いものです)で覆います. その上からスイムスーツを着せます. 機構後部の第1関節近辺では, リング状の FRP を布を使ってつなぎ合わせてジャバラ状にしたものをかぶせています (ビデオ後半に映っている青いところです).
遊泳の様子のビデオを以下にお見せします.
(5525KB, AVI format)
胴体に白い線が引かれていますが,これは推進速度を計測するための 目印です. 2号機では出力が上がったため1号機より速くなり, 最高で約1.9m/sで泳ぐようになりました. これは水泳の自由形のオリンピック選手並のスピードです. 推進効率に関しては大体1号機と同程度の結果が得られています. 現在,より詳細に実験データを収集しています.